ホワイトハッカーになるには何が必要?
進路・資格・向いてる人の特徴も紹介

サイバー攻撃のニュースが日々報じられる現代、情報を守る「ホワイトハッカー」という仕事に注目が集まっています。悪意あるハッカーとは違い、社会や企業を守るために高度なIT知識を活かすホワイトハッカー。その道を目指すには、どんなスキルや資格が必要なのでしょうか?
この記事では、ホワイトハッカーの仕事内容から、必要な知識・資格、向いている人の特徴、そして具体的な進路までわかりやすく解説します。

1. ホワイトハッカーとは?

「ホワイトハッカー」とは、サイバー攻撃から企業や社会の情報を守るために、IT技術を善良な目的で活用する専門家です。「ハッカー」と聞くと不正アクセスなどのイメージが強いかもしれませんが、ホワイトハッカーはその逆。
社会のデジタル化が進む今、サイバー攻撃の脅威は日々深刻化しています。情報漏えいやシステムダウンなど、重大な被害を未然に防ぐために、ホワイトハッカーの存在は不可欠です。
目立つ仕事ではありませんが、その働きがなければ、私たちの「当たり前の安心」は成り立ちません。

1-1. ホワイトハッカーの仕事内容

 

ホワイトハッカーの仕事をわかりやすく言ううと…

●サイバー攻撃から守ること

●もし攻撃されたときに、被害をできるだけ小さくすること

まさにデジタル社会の守り手!

ホワイトハッカーの具体的な業務は以下のとおり。


●システムやネットワークのチェック(脆弱性診断)
●ペネトレーションテスト(疑似的な攻撃で弱点を洗い出す)
●セキュリティ対策の立案と実装
●インシデント(セキュリティ事故)対応
●セキュリティ研修や啓発活動

例えば、企業のWebサービスに脆弱性がないかを調査し、リスクがあれば改善策を提案します。また、実際に攻撃を受けた際は、影響を最小限に抑えるための迅速な対応も求められます。

2. ホワイトハッカーになるには?

ホワイトハッカーになるためには、「パソコンが得意」だけでは足りません。
サイバー攻撃から人々を守るには、幅広い知識と、問題を見つけて解決する力が必要です。
ここでは、必要なスキル・資格・人物像を詳しく解説します。

2-1. 必要なスキル

ホワイトハッカーとして活躍するために身につけたいスキルは以下のとおりです。

 

ホワイトハッカーに必要なスキル・知識

●プログラミングスキル(C、C++、Python、Javaなど)

●ネットワークの基礎知識(TCP/IP、DNS、HTTPなど)

●OSやサーバーの構造理解(Windows、Linuxなど)

●セキュリティ技術(ファイアウォール、暗号化、脆弱性診断など)

●法律、コンプライアンスの知識(不正アクセス禁止法など)

たとえば、不正アクセスの兆候をログから見抜いたり、自作ツールで診断を行ったりする場面では、プログラム・ネットワーク・OSすべての理解が求められます。
また、法的・倫理的な判断力もホワイトハッカーの重要な資質のひとつです。

2-2. 必要な資格

ホワイトハッカーになるために必須の資格はありませんが、スキルを客観的に証明する上で有効な資格は多数あります。以下のようなITセキュリティに関する資格があると、業務に役立つでしょう。

情報処理安全確保支援士

日本の国家資格の中でも、セキュリティ分野のプロフェッショナルとして位置づけられているのがこの資格。高度な知識が必要ですが、取得すれば就職や転職で強みになります。

ネットワークスペシャリスト試験

情報処理安全確保支援士と並ぶ最高峰の国家資格。ネットワークに関する高度な知識だけでなく、セキュリティやサーバ関連の知識も必要であり、就職が有利になります。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティの基礎知識を証明するための国家資格。社会人として働くうえでのITリテラシーや、基本的なセキュリティ対策の考え方をしっかり学べます。

CEH(Certified Ethical Hacker)

世界的に認められているホワイトハッカー向けの資格。試験のレベルはやや高め。実務経験がある人や、しっかりとトレーニングを受けた人向けの資格です。

将来的なキャリアを見据え、自分のレベルに合わせて資格を段階的に取得していくのが理想です。

2-3. 向いている人の特徴

「ホワイトハッカーって、どんな人が向いているの?」
そんな疑問を持ったら、まずはこの5つのポイントをチェックしてみましょう。

  • 好奇心旺盛で新しい知識を吸収するのが好き
  • 論理的に考え、問題を深く掘り下げられる
  • 地道な作業を丁寧に続けられる
  • 正義感や社会貢献への意識が高い
  • チームと協調しながら仕事ができる

これらを兼ね備えた人こそ、ホワイトハッカーとしての資質があるといえるでしょう。
とはいえ、「自分にはどんなITの仕事が合っているんだろう?」と迷う人も多いはず。そんなときは、自分の興味や考え方を客観的に見てみるのがおすすめです。

JOHOでは、4つの簡単な質に答えるだけで、あなたの性格や考え方に合ったITの仕事のタイプがわかる診断をつくりました。JOHOオリジナルIT適職診断で自分に向いているITの仕事をチェックしてみましょう!

3. ホワイトハッカーを目指すための進路は?

では、ホワイトハッカーになるにはどんなルートをたどればいいのでしょうか?

3-1. 情報系の専門学校で学ぶ

「プログラミング」や「サイバーセキュリティ」などに特化したコースを設けている専門学校では、現場で求められるスキルを実践的に学べることが大きな魅力。
授業の多くが実習形式で、サイバー攻撃への対処方法やネットワーク構築などを、体感しながら学べます。また、最新のツールや設備がそろっていたり、企業との連携でインターンシップが組まれていたりと、将来を意識した学びができるのも特徴。

「卒業後は即戦力としてIT業界で働きたい」「実務力をしっかり身につけたい」、そんな人にとって、専門学校は心強いスタート地点となるでしょう。

3-2. 大学で情報工学やサイバーセキュリティを学ぶ

より幅広い知識をじっくり学びたいなら、大学進学も選択肢のひとつ。
「情報工学科」や「サイバーセキュリティ専攻」などを持つ大学では、ネットワークやプログラミング、AIとの連携など、より高度なテーマにも触れられます。

研究室での活動や卒業論文などを通して、技術を深掘りしたい人に向いています。卒業後はIT企業だけでなく、研究職や大学院進学などの道も視野に入ります。

3-3. 独学で学ぶ

「まずは自分で学び始めたい」「費用を抑えたい」という人は、独学という方法も。

今は、オンライン教材や演習サイトが豊富で、自分のペースで学べます。ただ、セキュリティの分野は専門的な内容が多く、つまずいたときに頼れる人がいないのが独学の難しさ。「このやり方で合ってるのかな…?」と不安になることも少なくありません。もちろん、強い意志と継続する力があれば、独学でも力はつきます。

進路を選ぶときは、「どんな働き方がしたいか」「どんな環境で学びたいか」も大切なポイントです。特に、実践的に学び、就職にもつなげたいと考えているなら、専門学校という選択肢はとても現実的で頼れるルートといえるでしょう。まずは、自分に合った方法を探しながら、一歩ずつ準備を始めてみてくださいね。

4. まとめ

ホワイトハッカーは、社会や企業の情報を守る重要な役割を担うプロフェッショナルです。

求められるスキルや知識は幅広く、常に学び続ける姿勢が不可欠ですが、その分やりがいも大きい仕事です。資格取得や進路選択など、目標に向かって一歩ずつ進むことで、ホワイトハッカーとしてのキャリアを切り拓くことができるでしょう。そして、専門的なスキルや知識を効率的に取得するには、専門学校での学びがおすすめです。

JOHO広島情報専門学校では、ホワイトハッカーやセキュリティエンジニアを目指すための専門的なカリキュラムを多数用意。

3年課程の情報エキスパート学科 ネットセキュリティ専攻では、「情報処理安全確保支援士」や「情報セキュリティマネジメント」などの資格を目指せます。ネットワークやOS、プログラミングの基礎から始まり、実際にペネトレーションテストや脆弱性診断といった実務的なスキルを身につけられる授業が充実。

4年課程の大学併修学科では、大学と専門学校のダブルスクール(完全併修制)システムにより、専門学校に通いながら大卒資格の修得も可能。IT業界で即戦力として活躍したい方、セキュリティ分野でのキャリアを真剣に考えている方にとって、実践的に学べる環境が整っています。

そんなJOHOをまるごと体験するなら
オープンキャンパスにぜひ参加してみてください。