システムエンジニアになるには?
高校生向け進学ルートとスキル・資格取得について

スマホアプリやクラウドサービス、そしてAI。

今や私たちの暮らしに欠かせないこれらの技術。そのしくみを支えているのが「システムエンジニア(SE)」という仕事です。

「どんな仕事?」「どんな進路を選べばなれるの?」「文系でも大丈夫?」

そんな疑問を持つ高校生へ向けて、この記事ではシステムエンジニアになるための進学ルートや必要なスキル、資格のことまで、わかりやすくご紹介します。

将来の選択肢を広げるためにも、今のうちにITの世界を少しのぞいてみませんか?

1.システムエンジニアになるには?

「システムエンジニア(SE)」と聞いて、みなさんはどんな仕事を思い浮かべますか?

パソコンに向かってひたすらコードを書く…そんなイメージを持っている方も多いかもしれませんね。

実は、システムエンジニアは「システム全体のしくみ」を考え、つくり、動かすための中心的な役割を担う、IT業界のプロフェッショナルです。

IT業界の発展とともに、システムエンジニアの役割はますます多様化しています。

システム開発だけでなく、顧客とのコミュニケーションやプロジェクト管理、最新技術への対応力も求められる時代です。

ここでは、システムエンジニアになるために身につけたいスキルと、将来役立つおすすめの資格についてわかりやすく紹介します。

1-1. 必要なスキル

システムエンジニアに求められるスキルは多岐にわたります。

プログラミングスキルはもちろん、論理的思考力やコミュニケーション能力、プロジェクト管理能力など、技術力と人間力の両方が重要です。

「技術力」に加えて、「人と関わる力」や「問題を解決する力」などもとても大切です。

プログラミングスキル

システムの土台をつくるのがプログラムです。
JavaやPython、PHPなどのプログラミング言語は、就職でも需要が高く、学んでおいて損はありません。専門学校や大学では、こうした言語の基本から応用までしっかり学べます。

論理的思考力・問題解決力

「なぜうまく動かないのか?」「どこに原因があるのか?」といったトラブルにも冷静に対応できる力が必要です。システムを設計する際にも、複雑な課題を整理し、順序立てて考える論理的な思考が欠かせません。

コミュニケーション能力

「人と話すことも大事なの?」と思われるかもしれませんが、システムエンジニアはクライアントの要望を聞き取り、チームで協力しながら仕事を進めます。自分の考えを伝えたり、相手の話をしっかり理解したりする力は、現場ではとても重要なんです。

プロジェクト管理能力

大きなシステムになると、完成までに数ヶ月〜1年以上かかることも。
そのためには、「スケジュールをどう立てるか」「誰がどの作業を担当するか」など、計画を立てて進めるマネジメント力も求められます。

最新技術への対応力

AI(人工知能)やクラウド、セキュリティなど、時代に合わせて新しい技術を学び続ける姿勢が求められます。

このように、システムエンジニアは「技術だけじゃない」仕事、プログラミングに加えて、人とのやりとりやチームでの協力、そして考える力がとても重要です。

1-2. おすすめの資格

資格は知識の証明だけでなく、就職・転職時のアピールポイントに。
システムエンジニア志望者におすすめの資格を紹介します。

ITパスポート試験

ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験。未経験者にもおすすめです。

基本情報技術者試験

システム開発の基礎知識やアルゴリズム、プログラミングなど、システムエンジニアに必要な知識が問われます。

応用情報技術者試験

より高度なIT知識やマネジメント力が問われ、キャリアアップにも役立ちます。

情報セキュリティマネジメント試験

セキュリティ分野に興味がある方におすすめ。企業の情報資産を守る知識が身につきます。

ベンダー資格(AWS、Azureなど)

クラウドやインフラ系のスキルを証明する資格も、近年は需要が高まっています。

システムエンジニアを目指すなら、まずは「どんなスキルが必要なのか」「どんな資格が自分に合っているか」を知ることから始めましょう。
早い段階で基礎を固めておくと、進学後の学びもスムーズにスタートできるでしょう。

2.【高校生向け】システムエンジニアになるための進学ルート

システムエンジニアになりたいと思ったとき、まず悩むのが「どの学校に進学すればいいのか?」ということ。

IT業界は“実力主義”のイメージがある一方で、基礎からしっかり学べる進学ルートを選ぶことで、将来の選択肢やスキルの幅が大きく広がります。

ここでは、高校卒業後に進める主なルートとして、

の特徴と違いをわかりやすく紹介します。

自分に合った道を選ぶための参考にしてくださいね。

2-1. IT系の専門学校

専門学校は「実践重視の学び」が魅力です。2〜3年という短期間で、現場で役立つ技術や資格を集中的に学べるため、早くIT業界で働きたい人におすすめです。

【 専門学校の特徴 】
  • プログラミングやネットワークなどの基礎から応用までしっかり学べる
  • インターンシップや企業プロジェクトで実践経験が積める
  • 就職サポートが充実しており、卒業後すぐに活躍する人も多数

特に「なるべく早くIT業界で働きたい」「実務経験を積みながらスキルアップしたい」という方に向いています。

2-2. IT系の学部・学科のある大学

大学では理論や研究を中心に、4年間じっくり学びます。情報工学やAI、データサイエンスなどの高度な分野に興味がある人に向いています。

【 大学の特徴 】
  • 数学や情報理論などを体系的に学べる
  • 研究室やゼミで専門分野を深掘りできる
  • 将来的に大学院や研究職を目指す人におすすめ

「将来的に高度な技術職に就きたい」「理論や研究にもしっかり取り組みたい」という方にぴったりです。

2-3. 学校での学びのメリット

IT業界では独学でスキルを身につけて働く人もいますが、学校で学ぶことには多くのメリットがあります。

専門家のサポートが受けられる

わからないことをすぐに質問できる環境は、理解力や習得スピードを大きく高めてくれます。

仲間と切磋琢磨できる

同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら学べるのは、学校ならではの魅力。

現場を知るチャンスが多い

実際の企業と連携したプロジェクトや、現場での体験が就職に直結するケースも多くあります。

「プロの指導」+「仲間と学べる環境」+「リアルな現場経験」
これが、学校で学ぶ一番の強みです。

3. 進学先の選び方

学校を選ぶときは、「知名度」や「偏差値」だけではなく、自分の目標に合っているかどうかが何より大切です。

気になる学校があれば、オープンキャンパスに参加して実際の雰囲気を体感してみましょう。先生や在校生の話を聞くことで、きっと進路のイメージが明確になります。

「進学=ゴール」ではなく、「進学=スタート」

自分の未来を形にするために、今の自分に合った最適な学びの場所を選びましょう。

4. まとめ

未来をつくる「しくみ」を生み出す仕事、それがシステムエンジニア。

システムエンジニア(SE)は、私たちの暮らしや社会を支えるさまざまな仕組みを「考え、つくり、動かす」プロフェッショナルです。

アプリやWebサービス、企業の業務システムなど、あらゆるシーンにシステムエンジニアの技術が活かされています。

システムエンジニアは一朝一夕でなれる職業ではありませんが、高校生のうちから方向性を定めて準備を始めることで、将来の選択肢はぐっと広がります。

専門学校や大学といった進学ルートにはそれぞれの良さがあり、自分に合った道を選ぶことが何よりも大切です。

JOHO広島情報専門学校では、システムエンジニアを目指す皆さんを全力でサポートしています。

現場で通用する実践的なカリキュラムや、資格取得に向けた丁寧な指導、そして高い就職率を誇る手厚いキャリア支援。

インターンや企業連携授業など、リアルな仕事を体験しながら、確かなスキルを身につけられます。

「どんな授業があるの?」「学校の雰囲気は?」
そんな疑問は、オープンキャンパスに参加して体感するのが一番。
先生や在校生と直接話してみることで、きっと「ここで学びたい」が見えてくるはず。